三隣亡とは?意味・由来・建築で避けるべき凶日をやさしく解説

「三隣亡」は、建築に関わる人なら一度は聞いたことがある凶日です。「三軒隣まで滅ぼす」という物騒な名前の由来や、実際にどんなことを避けるべきなのかを、ここではやさしく紹介します。

目次

三隣亡とは

三隣亡(さんりんぼう)は、選日(せんじつ)のひとつで、建築に関することを行うと「三軒隣まで災いが及ぶ」とされる凶日です。棟上げ(むねあげ)・地鎮祭(じちんさい)・建築の着工などは避けるのが習わしとされています。

月に2〜4回、年間で約33回めぐってきます。建築業界では根強く信じられており、三隣亡を避けて工事日程を組む工務店や建築会社も少なくありません。

由来・歴史

三隣亡の由来には、実は大きな誤りがあったとされています。もともとは「三輪宝(さんりんぼう)」と書かれ、「家を建てると三つの宝が手に入る吉日」だったという説があります。

それがいつしか「三隣亡」と誤記・誤読され、「三軒隣を亡ぼす凶日」として定着してしまったのです。こうした経緯があるため、三隣亡の凶は「根拠が薄い」とする暦研究者もいます。

三隣亡の決まり方は、旧暦の月と日の十二支の組み合わせで決まります。たとえば旧暦1月・4月・7月・10月は「亥の日」が三隣亡になります。

避けたほうがいいこと

三隣亡は主に建築関連の行事で忌み嫌われます。

  • 棟上げ(上棟式) — 最も避けるべきとされる行事
  • 地鎮祭 — 着工の日取りにも三隣亡は避けられる
  • 建築の着工 — 工事のスタートとしてはふさわしくない
  • 引っ越し — 新居への入居日として避ける人もいる
  • リフォーム — 大規模な改修工事も避ける傾向

三隣亡にやっても問題ないこと

三隣亡の凶は建築に特化しているため、建築以外の行動には影響がないとされています。

  • 結婚式・入籍 — 建築と無関係なので問題なし
  • 開業・開店 — 新築でない限り影響なし
  • 旅行・引っ越し以外の外出 — 通常の行動には影響なし

他の暦注との関係

  • 大安と重なる日 — 六曜は吉だが三隣亡は凶、というケースがある。建築関係の日取りには注意
  • 天赦日と重なる日 — 天赦日の吉が三隣亡の凶を上回るとする見方もあるが、建築関係者は慎重
  • 十二直の「建」「満」と重なる日 — 建築吉日の十二直と三隣亡が重なると判断が分かれる

建築に関する日取りでは、三隣亡だけでなく十二直や六曜も合わせてチェックするのが一般的です。

補足・豆知識

三隣亡は建築業界では根強い影響力があり、三隣亡の日に棟上げを行うと近隣トラブルの種になることがあるともいわれています。科学的根拠はありませんが、「ご近所への配慮」という意味で三隣亡を避ける判断もあるようです。

ちなみに、三隣亡を全く気にしない地域やハウスメーカーもあり、対応は分かれるのが現状です。家を建てる予定がある方は、工務店や施工会社に確認してみるとよいでしょう。

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