「寅の日」は、金運にまつわる吉日として知られています。財布の購入日や旅行の出発日に選ばれることが多い日ですが、実際にはどんな意味があるのでしょうか。ここでは、寅の日の由来やおすすめの行動、注意点をやさしく紹介します。
寅の日とは
寅の日(とらのひ)は、十二支(じゅうにし)の「寅」にあたる日で、12日に1回めぐってきます。選日(せんじつ)のひとつに数えられ、年間で約30〜31回あります。
虎(とら)の金色の美しい毛並みは古くから金運の象徴とされており、「寅の日にお金を使うと、使ったお金が戻ってくる」という言い伝えがあります。「虎は千里往って千里帰る」(虎は一日で千里もの距離を行き、また千里を戻ってくる)ということわざが由来です。
由来・歴史
寅の日の起源は、中国の十二支の思想にさかのぼります。十二支はもともと時間や方角を表す仕組みで、寅は「東北東の方角」「午前3〜5時」に対応しています。
日本では、毘沙門天(びしゃもんてん)の縁日としても知られています。毘沙門天は四天王のひとりで、寅の年・寅の月・寅の日・寅の刻に出現したという伝説があり、金運・勝負運の守護神として信仰されてきました。
やると良いこと
寅の日は「出ていったものが戻ってくる日」とされるため、特にお金に関する行動に向いているとされています。
- 財布の購入・使い始め — お金が戻ってくるとされる代表的な行動
- 旅行の出発 — 無事に帰ってこられるとされる
- 宝くじの購入 — 金運にあやかりたい人に人気
- 開業・新しい仕事の開始 — 投資したお金が戻ってくるイメージ
- 貸したお金の回収 — 戻ってくる日にふさわしい行動
やってはいけないこと
「出ていったものが戻ってくる」という性質が、逆に不都合になるシーンもあります。
- 結婚・入籍 — 嫁いだ人が「出戻ってくる」として不向きとされる
- 葬儀 — 故人が戻ってくる(成仏できない)とされるため避ける人もいる
ただし、これらはあくまで古くからの言い伝えです。気にしすぎる必要はありませんが、周囲の方が気にされる場合は配慮してもよいでしょう。
他の暦注との関係
- 天赦日と重なる日 — 金運の寅の日に最高の吉日が重なり、非常に縁起が良い
- 一粒万倍日と重なる日 — 金運がさらに増幅するとされる
- 不成就日と重なる日 — 寅の日の吉効果が弱まるという見方もある
年に数回、天赦日や一粒万倍日と重なる寅の日があるので、特に大きなアクションを起こしたいときはチェックしてみてください。
補足・豆知識
寅の日は毘沙門天の縁日でもあるため、毘沙門天を祀る寺院への参拝にも適した日とされています。東京の神楽坂・善國寺や、奈良の信貴山朝護孫子寺は毘沙門天の信仰で有名です。
また、寅の日は巳の日(みのひ)と並んで「金運の二大吉日」と呼ばれることもあります。巳の日は弁財天の縁日で、財布の購入にはどちらの日も人気があります。


