「甲子の日」は、六十干支の第1番にあたる「始まりの日」です。新しいことをスタートするのに最適とされ、大黒天(だいこくてん)の縁日としても知られています。ここでは、甲子の日の意味や由来をやさしく紹介します。
甲子の日とは
甲子の日(きのえねのひ)は、十干の「甲(きのえ)」と十二支の「子(ね=ねずみ)」が重なる日です。六十干支の第1番目にあたるため、「物事の始まり」「新しいサイクルのスタート」を象徴する日とされています。
60日に1回めぐってくるため、年間で約6回しかありません。大黒天の縁日でもあり、商売繁盛や五穀豊穣を願う日としても古くから大切にされてきました。
由来・歴史
甲子は六十干支の最初の組み合わせであることから、古くから「始まりの日」として重要視されてきました。日本では、甲子の日に始めたことは長く続くとされ、商売や習い事の開始日として選ばれてきた歴史があります。
甲子園球場(兵庫県西宮市)の名前は、完成した1924年が甲子の年だったことに由来しています。それほどまでに「甲子」は縁起の良い名前として認識されてきたのです。
大黒天の縁日とされる理由は、大黒天(大国主命=おおくにぬしのみこと)が「子(ねずみ)」と深い縁があるためです。古事記にはネズミが大国主命を火難から救ったという逸話が残されています。
やると良いこと
甲子の日は「始まりの日」なので、新しいスタートを切る行動に向いているとされています。
- 開業・開店 — 新しいビジネスの門出に最適
- 新しい習い事を始める — 長く続けたいことのスタートに
- 財布の購入・使い始め — 金運のサイクルを新しくリセット
- 大黒天を祀る神社への参拝 — 商売繁盛・五穀豊穣を願う
- 貯金・投資を始める — お金に関する新しいサイクルのスタート
やってはいけないこと
甲子の日に特段の禁忌はありませんが、「始まりの日」という性質上、終わりや後退を連想させる行動(退職・解約・別離など)はあまり向いていないとする見方もあります。
他の暦注との関係
- 天赦日と重なる日 — 冬の天赦日は甲子の日に設定されるため、年によっては重なることがある
- 一粒万倍日と重なる日 — 始まりの力が万倍に増幅するとされる
- 大安と重なる日 — 六曜の吉日との重複でさらに安心
天赦日と一粒万倍日と甲子の日がトリプルで重なる日は、年間でも極めて希少な最強開運日となります。
補足・豆知識
「甲子」の読み方は「きのえね」ですが、「こうし」「かっし」と音読みされることもあります。甲子園の「こうしえん」は音読みの例です。
また、甲子の日は大黒天だけでなく、恵比寿天(えびすてん)の縁日とされることもあります。恵比寿天と大黒天はセットで祀られることが多く、商売繁盛の象徴として親しまれています。


