「不成就日」は、その名のとおり「何をしても成就しない」とされる凶日です。吉日を選んで予定を入れたつもりが不成就日と重なっていた…ということもあり得るので、知っておいて損はありません。ここでは、不成就日の意味や由来、気をつけたいポイントをやさしく紹介します。
不成就日とは
不成就日(ふじょうじゅび/ふじょうじゅにち)は、選日(せんじつ)のひとつで、「何事も成就しない日」とされる凶日です。新しいことを始めるのには不向きとされ、月に3〜5回、年間で約49回めぐってきます。
一粒万倍日や天赦日と重なることもあるため、吉日を選ぶ際には不成就日が重複していないかをチェックすることが大切です。
由来・歴史
不成就日は「会津暦(あいづごよみ)」に由来するとされています。会津暦は、江戸時代に福島県会津地方で作られていた暦で、独自の暦注が記載されていました。
不成就日の決まり方は、旧暦の月ごとに固定された日付が割り当てられるシンプルな仕組みです。たとえば、旧暦1月と7月は「3日・11日・19日・27日」が不成就日になる、といった具合に8日間隔で巡ってきます。
避けたほうがいいこと
不成就日は「何事も成就しない日」とされるため、以下のような行動は避けるのが一般的です。
- 入籍・結婚式 — 新たな門出には不向きとされる
- 開業・開店 — 事業のスタートにはふさわしくない
- 引っ越し — 新生活の開始日としては避ける人が多い
- 大きな買い物・契約 — 成就しないことへの不安から避ける傾向
- 願掛け・参拝 — 願い事が叶いにくいとされる
不成就日にやっても問題ないこと
不成就日が凶とされるのは「新しく始めること」に対してです。以下のような行動は特に問題ないとされています。
- 日常の仕事・家事 — 普段どおりの生活に影響はない
- 勉強・復習 — 継続中の学習は問題なし
- 友人や家族との食事 — 特別なイベントでなければ影響なし
- 通院・健康管理 — 体調管理は暦に左右されない
他の暦注との関係
不成就日が特に注意される場面は、吉日と重なるケースです。
- 一粒万倍日と不成就日 — 吉日の効果が打ち消されるとされる。年に7〜8回ほど重なる
- 天赦日と不成就日 — 天赦日は「すべてを赦す」ため、不成就日の凶を上回るとする見方もあるが、気にする人も多い
- 大安と不成就日 — 六曜は吉だが選日は凶という矛盾が起きる
吉日の効果を最大限活かしたい場合は、不成就日が重なっていない日を選ぶのが無難です。
補足・豆知識
不成就日は月に3〜5回と比較的多く、完全に避けるのは難しい凶日です。あまり神経質になりすぎると日程調整が大変になるため、「結婚式や開業など、特に大事なイベントだけはチェックする」くらいの付き合い方がおすすめです。
また、不成就日はあくまで日本独自の暦注(会津暦由来)であり、中国の暦には存在しません。科学的根拠もないため、「知っておくと安心」程度に参考にするのがよいでしょう。


