「天赦日」は暦の上で最も縁起が良いとされる特別な日です。年に5〜6回しかめぐってこない貴重な吉日で、一粒万倍日と並んで注目されています。ここでは、天赦日の意味や由来、どんなことに向いている日なのかを紹介します。
天赦日とは
天赦日(てんしゃにち/てんしゃび)は、「天がすべての罪を赦(ゆる)す日」という意味を持つ、暦の上で最高ランクの吉日です。選日(せんじつ)のひとつに数えられ、何をしても良い結果になるとされています。
年に5〜6回しかめぐってこないため、一粒万倍日(月4〜7回)と比べると非常に希少です。天赦日と一粒万倍日が重なる日は「最強開運日」と呼ばれ、特に縁起が良い日として広く知られています。
由来・歴史
天赦日は、中国由来の陰陽五行説(いんようごぎょうせつ)をもとにした暦注です。天の恵みが最大限に注がれ、あらゆる障害が取り除かれる日とされてきました。
天赦日の決定ルールは、季節ごとの天干地支(てんかんちし)の組み合わせで決まります。具体的には、春は戊寅(つちのえとら)の日、夏は甲午(きのえうま)の日、秋は戊申(つちのえさる)の日、冬は甲子(きのえね)の日がそれぞれ天赦日にあたります。
このように季節と干支の組み合わせが限られているため、年間の回数が5〜6回と少なくなっています。
やると良いこと
天赦日は「何をしても成功する日」とされているため、あらゆる行動に向いているとされています。特に以下のようなシーンで重視されます。
- 入籍・結婚式 — 人生で最も大切なイベントのひとつに
- 開業・開店 — ビジネスの門出に最高の日取り
- 財布の購入・使い始め — 一粒万倍日との重複ならさらに吉
- 転職・新しい仕事のスタート — キャリアの節目に
- 大きな買い物・契約 — 住宅購入や車の契約にも
- 新しい挑戦・習い事を始める — どんなスタートにも吉
「天がすべてを赦す」とされるだけあって、凶日とされる行為(引っ越しや旅行など)すら問題ないとされるのが天赦日の特徴です。
やってはいけないこと
天赦日そのものに「やってはいけないこと」は基本的にないとされています。ただし、不成就日(ふじょうじゅび)と重なる場合は、吉の効果が弱まるとする見方もあります。
気になる方は、天赦日に不成就日が重なっていないかを暦であらかじめ確認しておくとよいでしょう。
他の暦注との関係
- 一粒万倍日と重なる日 — 「最強開運日」。年に2〜4回ある
- 寅の日と重なる日 — 金運がさらにアップするとされる
- 甲子の日と重なる日 — 甲子の日は物事の始まりを意味し、相乗効果が期待される
- 不成就日と重なる日 — 天赦日のパワーが打ち消されるという見方もある
大事なイベントの日取りを決めるときは、天赦日に他の吉日が重なる日を狙うのがおすすめです。
補足・豆知識
天赦日は「百神が天に昇り、天が万物の罪を赦す日」とも説明されます。中国の古い暦書にはこうした記述が残されており、日本でも平安時代ごろから宮中の行事日程に影響を与えていたとされています。
近年では、宝くじの購入日としても人気があります。科学的根拠はありませんが、年に数回しかない希少な吉日に合わせて行動することで、気持ちが前向きになるという心理的な効果は十分にあるかもしれません。


