鬼宿日とは?意味・由来・28日に1回の万能吉日をやさしく解説

「鬼宿日」は、二十八宿(にじゅうはっしゅく)の中で最も縁起が良いとされる吉日です。28日に1回めぐってくるこの日は、ほぼ何をしても良い「万能の吉日」といわれています。ここでは、鬼宿日の意味や由来、唯一の注意点をやさしく紹介します。

目次

鬼宿日とは

鬼宿日(きしゅくにち/きしゅくび)は、二十八宿の「鬼宿」にあたる日です。二十八宿とは、月の通り道を28の区画に分けて名前を付けた古代中国の星座の仕組みで、日の吉凶を占うのにも使われています。

鬼宿日は「鬼が宿(家)にいて外に出てこない日」と解釈されるため、鬼に邪魔されることなく万事がうまくいくとされています。28日に1回、年間で約13回めぐってきます。

由来・歴史

鬼宿のルーツは古代中国の天文学にあります。月の動きを基準に天球を28の区画に分けた「二十八宿」は、中国・インドをはじめアジア各地で暦や占いに利用されてきました。

日本では、鬼宿はお釈迦様が生まれた日(灌仏会=かんぶつえ=4月8日)の宿とされ、二十八宿の中で最も吉とされるようになりました。この伝承が「鬼宿日は万事に吉」という評価の背景にあります。

やると良いこと

鬼宿日はほぼ何をしても良い万能の吉日とされています。

  • 開業・開店 — 新しいビジネスのスタートに
  • 引っ越し・転居 — 新生活の始まりに
  • 習い事・勉強を始める — 芸事やスキルアップに特に良いとされる
  • 旅行の出発 — 鬼が外に出ないため安全
  • お祝い事全般 — 慶事に幅広く使える

やってはいけないこと

鬼宿日にはたった1つだけ不向きとされる行事があります。

  • 結婚式・婚礼 — お釈迦様は出家して家庭を持たなかったため、婚礼だけは鬼宿日にそぐわないとされている

これは仏教の伝承に由来する考え方で、入籍だけなら問題ないとする見方もあります。また、仏教にこだわらない方であれば、気にする必要はないでしょう。

他の暦注との関係

鬼宿日は二十八宿の吉日であり、選日(六十干支ベース)とは別系統の暦注です。そのため、一粒万倍日や天赦日とは独立して決まります。

  • 一粒万倍日と重なる日 — ダブル吉日で非常に良い
  • 天赦日と重なる日 — あまり頻繁ではないが、重なれば最強クラス
  • 大安と重なる日 — 六曜・二十八宿の両方が吉で安心感が増す
  • 不成就日と重なる日 — 鬼宿日の吉が弱まるとする見方もある

補足・豆知識

二十八宿は奈良時代の文献にも登場しており、宮中の暦の基本要素として長く使われてきました。現在でもカレンダーの「暦注」欄に二十八宿が載っていることがあります。

ちなみに、「鬼」という字が入っていますが、鬼宿日は「鬼がいない日」であり、「鬼の日」ではありません。むしろ鬼に邪魔されない安全な日、というのが正しい理解です。

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