「八専」は、12日間にわたって続く凶日の期間です。ただし期間中に4日の「間日(まび)」があるため、実質的に凶とされるのは8日間です。ここでは、八専の意味や仕組みをやさしく紹介します。
八専とは
八専(はっせん)は、「日の干支の五行の気が偏る12日間」のことです。年に6回、それぞれ12日間ずつめぐってきます。
名前の「八」は、12日間の中で凶とされる日が8日あることに由来しています。残りの4日は「間日(まび)」と呼ばれ、凶の影響がない日とされています。
由来・歴史
八専のルーツは、中国の五行思想にあります。六十干支の中で、壬子(みずのえね)の日から癸亥(みずのとい)の日までの12日間が八専にあたります。
この12日間は、天干と地支の五行が同じ属性(たとえば水と水、木と木など)で重なる日が多く、「気が一方に偏る」とされています。五行のバランスが崩れることで、物事がうまくいかなくなると考えられていました。
ただし、12日間のうち4日は天干と地支の五行が異なるため、「間日」として凶の影響を免れます。
避けたほうがいいこと
八専の期間中(間日を除く)は、以下の行動に注意が必要とされています。
- 婚礼・縁談 — 気の偏りが人間関係に影響するとされる
- 旅行 — 特に遠出は避けたほうが良いとされる
- 建築の着工 — 十方暮と同様に新規着手は不向き
- 法事・仏事 — 凶日のため避ける人もいる
間日とは
八専の12日間のうち、以下の4日が間日(凶の影響がない日)です。
- 壬子の翌日(癸丑)
- 4日目(丙辰)
- 6日目(戊午)
- 10日目(壬戌)
間日にあたる日は八専の期間中でも通常の日と同じ扱いになるため、予定を入れても問題ないとされています。
他の暦注との関係
- 十方暮と八専 — どちらも「期間型の凶日」で、重なることもある
- 一粒万倍日が八専中に入る — 吉凶混在だが、一粒万倍日を優先する考え方が一般的
- 大安と重なる — 六曜は吉でも八専は凶、という場合がある
八専は十方暮と同様にややマイナーな凶日なので、大事なイベント以外はあまり気にしなくてもよいとされています。
補足・豆知識
八専は、雨が降りやすい期間という俗説もあります。「八専の雨」という言い回しがあり、農業暦では八専中に雨が降ると豊作の兆しとされていました。
また、八専は年に6回あるため、十方暮(年6回)と合わせると、凶日の期間がかなりの日数になります。すべてを避けるのは現実的ではないので、特に大事なイベントだけ気をつければ十分でしょう。


