明治神宮のおみくじ「大御心(おおみごころ)」の第11首は、テーマ「孝(こう)」についての御製(ぎょせい)です。作者は明治天皇。大御心には大吉や凶といった吉凶の判断はなく、和歌に込められたメッセージをそのまま受け取る形式のおみくじです。
目次
和歌(原文)
たらちねの親につかへてまめなるが人のまことの始なりけり
読み: たらちねの おやにつかへて まめなるが ひとのまことの はじめなりけり
作:明治天皇
和歌の読み解き
現代語訳: 父母に心を込めてお仕えし、誠実であること。それこそが人の誠の道の出発点なのである。
この和歌は、親への孝行が人の誠の根本であることを詠んだものです。
- 「たらちねの」:「親」にかかる枕詞です。
- 「親につかへてまめなるが」:親に仕えて、まめやか(誠実・まごころを込めて)であること。日々の親孝行の実践を指しています。
- 「人のまことの始なりけり」:人の誠実さの出発点なのであった、という気づきの詠嘆です。
このおみくじのメッセージ
明治天皇がこの歌で伝えているのは、人としての誠実さは家庭のなかから始まるという教えです。親と子の間にある自然な敬愛の情を大切にすることが、社会に出てからのあらゆる人間関係の基盤になります。
親への感謝や思いやりを日頃から形にすることは、特別なことではありません。顔を見せる、声をかける、体調を気づかう。そうした小さな行いの積み重ねが孝行であり、それが人としての誠実さを養う訓練にもなっています。
このおみくじを引いた方は、まず身近な家族への感謝を思い出してみてください。親や家族を大切にする心は、やがて友人や職場の仲間、そして社会全体へと広がっていきます。すべての人間関係の原点は、家族への思いやりにあるのです。
まとめ
- 親に誠実に仕えることが、人としての「まこと」の出発点である
- 親子の敬愛の情は、社会生活すべての基盤となる
- 家族への感謝と思いやりが、広い人間関係の原点
あわせて読みたい


明治神宮のおみくじ(大御心)|全30首の意味と読み方
明治神宮(めいじじんぐう)は東京・渋谷区にある神社で、明治天皇と昭憲皇太后をお祀りしています。明治神宮のおみくじは「大御心(おおみごころ)」と呼ばれ、一般的...
