「竹笋生」とは?たけのこしょうずの意味と季節の楽しみ方

竹笋生(たけのこしょうず)は七十二候のひとつで、立夏(りっか)の末候にあたります。筍(たけのこ)が地面から顔を出し、勢いよく生え始めるようすを表した候です。

目次

意味と由来

「竹笋生」は、「竹笋(たけのこ)生ず」と読み下すことができます。立夏も末候を迎えるころ、竹林の地面をぐっと押し上げるようにして筍が次々と姿を現すとされています。

ここでいう「竹笋」は、主に真竹(マダケ)や淡竹(ハチク)の筍を指すとされています。孟宗竹(モウソウチク)の筍はもう少し早い時期に出回りますが、七十二候で取り上げられているのは、より遅い時期に生えてくる真竹系の筍であるとする見方が一般的です。

竹は日本の風土に深く根付いた植物で、建築資材や工芸品の素材、食材など、暮らしのさまざまな場面で利用されてきました。竹の若い芽である筍は、わずか数十日で親竹と同じ高さにまで成長するとされ、その生命力の強さは初夏の旺盛な生命力を象徴しています。

この時期の自然と暮らし

  • 筍掘り — 竹林では筍掘りが行われ、掘りたての新鮮な筍が食卓にのぼる時期とされている
  • 初夏の味覚 — 筍ご飯や若竹煮、筍の天ぷらなど、旬の筍を使った料理が楽しめる季節にあたる
  • 竹林の手入れ — 筍を適度に間引くことは竹林の管理にもつながり、健全な竹林を維持するための大切な作業とされている
  • 新緑から深緑へ — 木々の緑がいっそう濃くなり、山々が深い緑に覆われる初夏らしい風景が広がるとされている

補足・豆知識

「筍」という漢字は竹かんむりに「旬(しゅん)」と書きます。筍がわずか一旬(十日間)ほどで竹に成長することに由来するとされています。条件がよければ一日に数十センチメートルも伸びるといわれています。

筍は鮮度が命の食材で、掘りたてほど柔らかくアクが少ないとされています。「朝掘り筍」が珍重されるのはそのためで、時間が経つにつれてアクが強くなり、えぐみが増してしまいます。竹は「松竹梅」のひとつとして縁起のよい植物とされ、まっすぐに天を目指して伸びる筍の姿は成長の象徴としても親しまれています。

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