明治神宮のおみくじ「大御心(おおみごころ)」の第1首は、テーマ「神衹(しんぎ)」についての御製(ぎょせい)です。作者は明治天皇。大御心には大吉や凶といった吉凶の判断はなく、和歌に込められたメッセージをそのまま受け取る形式のおみくじです。
目次
和歌(原文)
目に見えぬ神にむかひてはぢざるは人の心のまことなりけり
読み: めにみえぬ かみにむかひて はぢざるは ひとのこころの まことなりけり
作:明治天皇
和歌の読み解き
現代語訳: 目に見えない神様の前に立っても少しも恥じることがない――それこそが、人の心の「まこと(誠)」というものである。
この和歌は、神と誠の心の関係を詠んだものです。
- 「目に見えぬ神にむかひて」:姿の見えない神様に向き合うということ。誰にも見られていない場面であっても、神の前では隠しごとができないという意味が込められています。
- 「はぢざるは」:恥じることがないということ。やましい気持ちが一切ないという清廉な心の状態を表しています。
- 「人の心のまことなりけり」:それこそが人間の心における「誠」なのだ、という気づきの詠嘆です。
このおみくじのメッセージ
この御製が伝えているのは、「誠実さ」こそが人の心の根本であるということです。人に見られているかどうかに関係なく、自分の行いに一点の曇りもない状態でいられること。それが本当の意味での「まこと」であると、明治天皇は詠んでいます。
日常生活のなかでは、人の目がないところで手を抜いたり、都合の悪いことを隠したくなる場面もあるかもしれません。しかし、この歌は「たとえ誰にも見られていなくても、神様の前に胸を張れるかどうか」を問いかけています。誠の心で生きることは、揺るぎない自信と力強さの源になります。
このおみくじを引いた方は、今こそ自分自身の心に正直に向き合うときです。嘘や偽りのない誠実な姿勢を貫くことで、人生のさまざまな場面で正しい判断ができるようになるでしょう。誠実であることが、幸せへの土台となります。
まとめ
- 誠の心が人として最も大切なものであると説いている
- 人に見られていなくても恥じない生き方を心がけることが重要
- 誠実さは揺るぎない自信の源であり、正しい道を歩むための基本となる
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