明治神宮のおみくじ「大御心(おおみごころ)」の第21首は、テーマ「道(みち)」についての御製(ぎょせい)です。作者は明治天皇。大御心には大吉や凶といった吉凶の判断はなく、和歌に込められたメッセージをそのまま受け取る形式のおみくじです。
目次
和歌(原文)
ならび行く人にはよしやおくるともただしき道をふみなたがへそ
読み: ならびゆく ひとにはよしや おくるとも ただしきみちを ふみなたがへそ
作:明治天皇
和歌の読み解き
現代語訳: 並んで歩む人々に遅れをとることがあったとしても、正しい道を踏み外してはならない。
この和歌は、正しい道を着実に歩むことの大切さを詠んだものです。
- 「ならび行く人にはよしやおくるとも」:周囲の人々と並んで進む中で、たとえ後れをとることがあっても。他人との比較にとらわれすぎないようにという意味です。
- 「ただしき道を」:正しい道を。道義にかなった道を指しています。
- 「ふみなたがへそ」:踏み間違えてはならない、という強い禁止の表現。「な…そ」は古語の禁止形です。
このおみくじのメッセージ
周囲を見渡せば、自分よりも早く成功している人、先に進んでいるように見える人がたくさんいるものです。焦る気持ちから、近道を探したり手段を選ばなくなったりすると、いつの間にか正しい道から外れてしまうことがあります。明治天皇は、たとえ遅れをとっても、正道を踏み外してはならないと戒めています。
急いで結果を求めるあまり道を誤った例は、古今東西数えきれません。「急がば回れ」という言葉が示すように、一見遠回りに見えても正しい道を着実に進むことが、最終的には最も確かな歩みとなります。最初に掲げた信念を貫き通すことが重要です。
このおみくじを引いた方は、他人と自分を比べて焦っていないか振り返ってみてください。人にはそれぞれのペースがあります。大切なのは速さではなく、正しい方向に向かっているかどうかです。堅実な一歩一歩を積み重ねていきましょう。
まとめ
- たとえ他人に遅れをとっても、正しい道を踏み外してはならない
- 焦って近道を探すより、着実に正道を進むことが確かな成功につながる
- 人と比べるのではなく、自分の信念を貫いて堅実に歩むことが大切
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