明治神宮のおみくじ「大御心(おおみごころ)」の第18首は、テーマ「沈黙(ちんもく)」についての御歌(みうた)です。作者は昭憲皇太后。大御心には大吉や凶といった吉凶の判断はなく、和歌に込められたメッセージをそのまま受け取る形式のおみくじです。
目次
和歌(原文)
すぎたるは及ばざりけりかりそめの言葉もあだにちらさざらなむ
読み: すぎたるは およばざりけり かりそめの ことばもあだに ちらさざらなむ
作:昭憲皇太后
和歌の読み解き
現代語訳: 過ぎたるは及ばざるものだ。ちょっとした言葉でも、むやみに散らさないようにしたいものだ。
この和歌は、言葉を慎むことの大切さを詠んだものです。
- 「すぎたるは及ばざりけり」:行き過ぎることは足りないのと同じだ、という古来の教え。何事もほどほどが良いという意味です。
- 「かりそめの言葉も」:ほんのちょっとした言葉であっても。些細な発言を軽く見るなという戒めです。
- 「あだにちらさざらなむ」:無駄に散らさないでおきたいものだ。むやみに口にしないようにという願望です。
このおみくじのメッセージ
何気なく口にした一言が、思いもよらない誤解を生んだり、人間関係を壊してしまったりすることがあります。昭憲皇太后は、言葉にはそれだけの力があるからこそ、慎重に使うべきだと説いています。時には沈黙のほうが、余計な言葉を発するよりもずっと賢い選択であることもあります。
不用意な発言が誤解を招き、不幸を呼ぶことは決して珍しくありません。根拠のない噂話が人間関係を乱したり、家族の間に溝を作ったりすることもあります。話すべきときにしっかり話し、黙るべきときには口を閉じる。そのバランス感覚が大切です。
このおみくじを引いた方は、日頃の言葉遣いを振り返ってみてください。余計なことを言っていないか、軽い気持ちで人を傷つけていないか。言葉を大切に使うことで、周囲との関係はより良いものになるでしょう。
まとめ
- 何事も行き過ぎは禁物。言葉も必要以上に発しないことが大切
- 不用意な一言が誤解やトラブルを招く原因になる
- 沈黙が賢い選択となることもある。言葉遣いに気を配ろう
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