明治神宮のおみくじ「大御心(おおみごころ)」の第7首は、テーマ「折にふれて(おりにふれて)」についての御製(ぎょせい)です。作者は明治天皇。大御心には大吉や凶といった吉凶の判断はなく、和歌に込められたメッセージをそのまま受け取る形式のおみくじです。
目次
和歌(原文)
さまざまのうきふしをへて呉竹のよにすぐれたる人とこそなれ
読み: さまざまの うきふしをへて くれたけの よにすぐれたる ひととこそなれ
作:明治天皇
和歌の読み解き
現代語訳: さまざまな辛い経験を経てこそ、竹のように多くの節を持ち、世の中で優れた人となるのである。
この和歌は、苦難を乗り越えることで人は成長するという教えを竹に重ねて詠んだものです。
- 「さまざまのうきふしをへて」:数々の辛い出来事(うき節)を経験して、という意味。「ふし」は竹の節と人生の節目の掛詞(かけことば)です。
- 「呉竹の」:竹のたとえ。竹は多くの節があるからこそ、強風にも折れない強さを持ちます。
- 「よにすぐれたる人とこそなれ」:世の中で優れた立派な人物になるのだ、という結び。
このおみくじのメッセージ
竹が多くの節を持つことで風雪に耐える強さを備えるように、人も辛い経験を重ねることで、はじめて本当の強さと深みのある人間になれるという教えです。「苦労は人を育てる」という言い伝えは、昔も今も変わらない真実です。
大きな試練は、そのときは苦しくてたまらないものですが、それを乗り越えたとき、人としての器が大きくなっています。立派な人格や素晴らしい業績は、楽な道を歩いてきただけでは得られません。困難にぶつかったときこそ、自分を成長させるチャンスだと捉えましょう。
このおみくじを引いた方で、今まさに辛い状況にいる方がいるかもしれません。しかし、その苦しみは必ずあなたを一回り大きな人間へと成長させてくれます。努力なくして成功はありません。試練を糧に、前へ進み続けてください。
まとめ
- 竹の節のように、辛い経験を経てこそ人は強く優れた存在になる
- 困難は人間としての器を大きくする成長の機会
- 今の苦しみは未来の自分を育てる大切な糧である
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