十二支の最後にあたる「亥(い)」は、猪(いのしし)を象徴とする干支です。まっすぐに突き進む猪の姿は、勇猛さと無骨な誠実さの象徴として古くから親しまれてきました。ここでは、亥の基本的な意味や性格傾向、相性について詳しく見ていきます。
目次
亥の基本情報
亥は十二支の第十二番目(最後)に位置し、以下のような対応関係を持っています。
- 季節: 冬の始まり(旧暦10月)
- 方角: 北北西
- 時刻: 午後9時〜午後11時(亥の刻)
- 五行: 水(すい)
- 陰陽: 陰
五行では「水」に属し、生命力の源泉と結びつけられています。冬の入口にあたり、万物が休息し次の周期に向けてエネルギーを蓄える時期に対応しています。
亥年生まれの性格的特徴
亥年生まれの人には、以下のような性格傾向があるとされています。
- まっすぐ — 目標に向かって脇目も振らず突き進む一途さがある
- 勇敢 — 困難にひるまず、正面から立ち向かう強さを持つ
- 情に厚い — 仲間や家族を大切にし、深い愛情を注ぐタイプ
- 正直 — 駆け引きを嫌い、裏表のない素直な性格とされる
- 忍耐力がある — 一度決めたことは粘り強くやり遂げる根性を持つ
一方で、猪突猛進になりがちで、周囲の意見に耳を貸さないことがあるとされています。また、融通が利かない面もあり、柔軟な対応が苦手なこともあるようです。
相性の良い十二支
亥と特に相性が良いとされるのは、以下の十二支です。
三合(さんごう): 卯・未
卯・未・亥は「木の三合」と呼ばれるグループです。卯の穏やかさと未のやさしさに亥のまっすぐさが加わることで、温かく信頼のある関係が生まれるとされています。
六合(ろくごう): 寅
亥と寅は六合の関係にあり、行動力で通じ合える相性とされています。寅の大胆さと亥の真っ直ぐさが響き合い、互いを高め合えるペアです。
相性に注意が必要な十二支
冲(ちゅう): 巳
亥と巳は冲の関係にあたります。水と火という対照的な性質から、考え方の違いが表面化しやすいとされています。亥のストレートな性格と巳の慎重さが衝突することもありますが、互いの強みを認め合えれば、深い絆を築ける可能性もあるとされています。
亥にまつわる文化・風習
亥(いのしし)は日本の文化において、力強さと神秘性を兼ね備えた存在です。
- 摩利支天の使い — 猪は勝利の神・摩利支天の乗り物とされ、武士の間で厚く信仰されていました。戦国武将が猪の紋章を用いた例も残っています
- 亥の子餅 — 旧暦10月の亥の日には「亥の子餅」を食べる風習があります。猪は多産であることから子孫繁栄の象徴とされ、無病息災を願って餅をつく行事が各地に伝わっています
- 猪鍋(ぼたん鍋) — 猪肉を使った鍋料理は「ぼたん鍋」とも呼ばれ、冬の味覚として親しまれています。薄切りにした猪肉を牡丹の花のように盛り付けることからこの名がついたとされています
- 護王神社 — 京都の護王神社は猪をお使いとする神社として知られ、境内には猪の像が並んでいます。足腰の健康にご利益があるとされています
補足・豆知識
- 「亥」の字は万物が閉じ込められ、種の中に新しい生命が宿っている状態を表すとされています。十二支の最後であると同時に、次のサイクルの始まりを内包する文字です
- 猪は時速45キロメートルほどで走ることができるとされ、その突進力は「猪突猛進」ということわざの語源となっています
- 亥の刻(午後9時〜11時)は一日の終わりにあたり、体を休めてエネルギーを蓄える時間帯です
- 中国では亥の動物は「豚」にあたりますが、日本では古くから「猪」が充てられています。これは日本の山野に猪が多く生息していたことが背景にあるとされています
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