十二支の三番目にあたる「寅(とら)」は、勇気と決断力を象徴する干支です。百獣の王とも称されるとらは、古来より力強さや威厳の象徴として敬われてきました。ここでは、寅の基本情報や性格の傾向、相性について詳しく紹介していきます。
目次
寅の基本情報
寅は十二支の第三番目に位置し、以下のような対応関係を持っています。
- 季節: 春の始まり(旧暦1月)
- 方角: 東北東
- 時刻: 午前3時〜午前5時(寅の刻)
- 五行: 木(もく)
- 陰陽: 陽
五行では「木」に属し、成長や発展の力と結びつけられています。春の芽吹きの季節に対応しており、新しいことが動き始めるエネルギーを持つとされています。
寅年生まれの性格的特徴
寅年生まれの人には、以下のような性格傾向があるとされています。
- 行動力がある — 思い立ったらすぐに動ける実行力の持ち主
- リーダーシップ — 集団の中で自然とまとめ役になることが多い
- 正義感が強い — 不正や理不尽なことを見過ごせない性格とされる
- 大胆 — 大きな決断を恐れず、挑戦を楽しめるタイプ
- 情に厚い — 仲間思いで、大切な人のためには労を惜しまない
一方で、せっかちなところがあり、周囲との足並みが揃わないこともあるとされています。また、自信が強い分、独断的になってしまうこともあるようです。
相性の良い十二支
寅と特に相性が良いとされるのは、以下の十二支です。
三合(さんごう): 午・戌
寅・午・戌は「火の三合」と呼ばれるグループです。情熱的で行動力のある三つの干支が揃うことで、大きなエネルギーが生まれるとされています。午の積極性や戌の誠実さと組み合わさることで、力強い関係が築けるといわれています。
六合(ろくごう): 亥
寅と亥は六合の関係にあり、互いを自然と高め合える相性とされています。亥のまっすぐな性格と寅の行動力がうまく噛み合い、信頼関係を築きやすいペアです。
相性に注意が必要な十二支
冲(ちゅう): 申
寅と申は冲の関係にあたります。どちらも行動的で自信を持った性質があるため、主導権をめぐって衝突しやすいとされています。ただし、互いの強みを認め合えれば、切磋琢磨できる関係にもなりうるでしょう。
寅にまつわる文化・風習
寅(とら)は日本の文化において、力と守護の象徴として多くの場面に登場します。
- 毘沙門天の使い — とらは四天王のひとりである毘沙門天の使いとされ、信貴山朝護孫子寺(奈良県)には巨大な張子のとらが置かれています
- 寅の日 — 金運に縁起が良い日として知られ、新しい財布を使い始めるのに適しているとされています。「出て行ったお金が戻ってくる」という言い伝えがあります
- 虎の巻 — 兵法書を指す「虎の巻」という言葉は、中国の兵法書『六韜(りくとう)』の「虎韜(ことう)」に由来するとされています
- ことわざ — 「虎穴に入らずんば虎子を得ず」は、危険を冒さなければ大きな成果は得られないという教えを伝えています
補足・豆知識
- 「寅」の字はもともと「演」と同じ語源を持ち、「引き伸ばす」「広がる」という意味があるとされています。春に草木が伸び始める様子を表す文字です
- 日本では古来より、とらは魔除けの力があると信じられ、武将の甲冑や襖絵にも多く描かれてきました
- 寅の刻(午前3時〜5時)は夜明け前のまだ暗い時間帯ですが、東の空が白み始める頃にあたり、「明けの寅」とも表現されます
- 阪神タイガースのマスコットにとらが採用されているように、とらは勢いと力強さの象徴として親しまれています
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