浅草寺 おみくじ 第五番「凶」の意味と解説

浅草寺のおみくじ第五番は「凶」です。月光を遮る暗雲のように、なかなか努力が報われない時期を詠んだ漢詩ですが、裏を返せば「今は動かず守りに徹しなさい」という具体的な指針が込められています。


目次

漢詩(原文)

家道未能昌
危々保禍殃
暗雲侵月桂
佳人一炷香


漢詩の読み解き

一行目「家道未能昌」は、家業や日常の暮らしがなかなか軌道に乗らないということ。懸命に取り組んでいるのに、努力に見合った成果が得られない。「やっている量は十分なのに、なぜか実らない」という、もどかしい状態です。

二行目「危々保禍殃」は、つねに危うさがつきまとい、災いを防ぐので精一杯という描写。守りに回るだけで手いっぱいの時期です。新しいことに挑戦する余裕がなく、今あるものを守ることで精一杯でも、それでいいのです。

三行目「暗雲侵月桂」は、月の光を暗い雲が覆い隠す情景。あなたの才能や実力は確かにあるのに、それが輝きを発揮できずにいる。外からの妨げや、タイミングの悪さが邪魔をしている状況です。

四行目「佳人一炷香」は、美しい人が部屋でお香を焚いている静かな場面。香の煙のようにあれこれ心配事が立ちのぼり、心が落ち着かない。眠れない夜や不安な時間が続いている様子を表しています。

この漢詩のメッセージは、「今は暗雲の時期。努力が報われにくいけれど、それはあなたの力不足ではなくタイミングの問題。無理に動かず、守りを固めて嵐をやり過ごすことが最善」です。

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総合的な意味

凶は浅草寺の7段階で最も注意を要する運勢ですが、浅草寺では約30%が凶にあたるため、引くこと自体は珍しくありません。

このおみくじのメッセージ:

今は暗雲が月を覆っている。無理に光を取り戻そうとせず、静かに守りを固めて雲が流れるのを待つこと。

第五番の凶は、全体的に「動かない方がいい」というトーンが強い一枚。攻めの姿勢よりも、今あるものを大切に守ることに集中しましょう。雲はいつまでも留まりません。やがて風が吹いて晴れ間が見えてきます。

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各項目の解説

願望

今は実りにくい

願い事は思い通りにはなりにくい時期です。頑張っているのに結果が出ないと焦りますが、ここで無理に押し込もうとするとかえって事態が悪化します。

願いそのものを諦める必要はありません。ただ、今は種まきの時期ではなく、土を耕す時期。いつか種を蒔く日のために、準備だけは続けておきましょう。土台をしっかり作っておけば、時期が来たときに一気に花が咲きます。

病気

回復に時間がかかる

体調面は厳しめの内容です。すぐに良くなることは難しく、粘り強い養生が求められます。

この項目で大事なのは「治る・治らない」よりも「今の身体の声を聞く」こと。少しでもおかしいと感じたら早めに専門家に相談し、無理を重ねない生活を最優先にしてください。

※ おみくじは医学的な根拠に基づくものではありません。心配な方はお医者さんにご相談ください。

失物

見つかりにくい

失くしたものは出てきにくいです。必死に探し回ると時間もエネルギーも消耗するので、ある程度の区切りをつけることも選択肢の一つです。

もし代替品で済むものなら、潔く切り替える方が精神的にも楽です。どうしても見つけたい場合は、周囲の人に協力をお願いしてみてください。

待ち人

現れない

待っている人は来ません。辛い結果ですが、「現れない」と書かれている以上、その相手を待ち続けることにエネルギーを使うのは得策ではありません。

今は「待つ」よりも「自分自身の足場を固める」ことに意識を向けましょう。状況が変わったときに、良い出会いを受け入れられる自分でいることが大切です。

新築・引越

見合わせるのが無難

住まいに関する大きな動きは控えた方がいい時期です。引っ越しや家の建築を計画中の人は、可能であれば時期をずらすことを検討してみてください。

すでに契約が進んでいる場合は、中止する必要はありませんが、いつも以上に慎重に確認事項をチェックしましょう。

縁談・旅行・付き合い

すべてにおいて慎重に

この番号では、縁談・旅行・人付き合いがまとめて「慎重にするように」と書かれています。全面的にストップではありませんが、どの分野でもリスクが高まっている時期です。

特に新しい関係を始めることや、遠方への旅行は控えめに。今ある関係を丁寧に守り、静かに日々を過ごすことを優先しましょう。大きな決断はもう少し後に回す方が安全です。暗雲が去ってから動き出しても、決して遅くはありません。


まとめ

  1. 暗雲が月を覆っている時期。努力が報われにくいが、あなたの実力不足ではない
  2. 動かないことが最善の戦略。新しい挑戦よりも、今あるものを守ることに集中
  3. 待ち人は来ない。でも自分の足場を固める時間と捉えよう
  4. 凶は永遠に続かない。暗雲はいつか流れ、月の光は必ず戻る

第五番の凶は厳しめの内容ですが、「じっと守っていれば大丈夫」という明確な指針があるのは救いです。嵐の中で無理に走り出すのではなく、安全な場所でじっと待つこと。雲が晴れたとき、月はまた以前のように美しく輝きます。

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