干支(かんし)は、年・月・日・時刻のそれぞれに割り当てられており、古来より暦(こよみ)の基盤として使われてきました。四柱推命で命式を作る際にも、この暦の干支が基礎となります。
ここでは、干支と暦の関係をやさしく解説します。
年の干支
年の干支は、60年で一巡する六十干支のサイクルに従っています。一般的に「干支」といえば、この年の干支(特に十二支の部分)を指すことが多いです。
注意点:干支の年は1月1日に変わらない
東洋暦における年の干支は、西暦の1月1日ではなく「立春(りっしゅん)」を境に切り替わります。立春は毎年2月3日〜4日頃にあたります。
つまり、1月生まれや2月の立春前に生まれた人は、前の年の干支に属することになります。四柱推命で命式を作る際には、この点が非常に重要です。
月の干支
月にも干支が割り当てられています。月の十二支は固定されており、以下のように対応しています。
| 月(節入り日〜) | 十二支 | 節気 |
|---|---|---|
| 2月(立春〜) | 寅 | 立春 |
| 3月(啓蟄〜) | 卯 | 啓蟄 |
| 4月(清明〜) | 辰 | 清明 |
| 5月(立夏〜) | 巳 | 立夏 |
| 6月(芒種〜) | 午 | 芒種 |
| 7月(小暑〜) | 未 | 小暑 |
| 8月(立秋〜) | 申 | 立秋 |
| 9月(白露〜) | 酉 | 白露 |
| 10月(寒露〜) | 戌 | 寒露 |
| 11月(立冬〜) | 亥 | 立冬 |
| 12月(大雪〜) | 子 | 大雪 |
| 1月(小寒〜) | 丑 | 小寒 |
月の十干は、年の十干によって決まります。年の十干から月の十干を導く法則を「年上起月法(ねんじょうきげつほう)」と呼びます。
注意点:月の切り替わりは節気が基準
月の干支は、カレンダーの1日ではなく二十四節気の「節入り日」で切り替わります。たとえば3月の干支は、3月1日ではなく啓蟄(けいちつ・3月5日〜6日頃)から始まります。
日の干支
日の干支も六十干支のサイクルに従い、60日で一巡します。日の干支は計算が複雑なため、暦(万年暦)を参照して確認するのが一般的です。
四柱推命では、日の干支の天干(日主)がその人自身を象徴する最も重要な要素とされています。
時刻の干支
時刻にも干支が割り当てられています。1日を12に分割し、それぞれに十二支を当てはめます。
| 時刻 | 十二支 | 現在の時間帯 |
|---|---|---|
| 子の刻 | 子 | 23時〜1時 |
| 丑の刻 | 丑 | 1時〜3時 |
| 寅の刻 | 寅 | 3時〜5時 |
| 卯の刻 | 卯 | 5時〜7時 |
| 辰の刻 | 辰 | 7時〜9時 |
| 巳の刻 | 巳 | 9時〜11時 |
| 午の刻 | 午 | 11時〜13時 |
| 未の刻 | 未 | 13時〜15時 |
| 申の刻 | 申 | 15時〜17時 |
| 酉の刻 | 酉 | 17時〜19時 |
| 戌の刻 | 戌 | 19時〜21時 |
| 亥の刻 | 亥 | 21時〜23時 |
「正午」や「丑三つ時」といった表現は、この時刻の十二支に由来しています。時刻の十干は、日の十干から「日上起時法(にちじょうきじほう)」で求めます。
暦と干支の関係を知るメリット
暦の干支を理解すると、以下のような場面で役立ちます。
- 四柱推命の命式作成 — 正確な命式を作るには、年・月・日・時の干支を正しく把握する必要がある
- 暦注の理解 — 暦に書かれている吉凶の多くは干支に基づいている
- 行事や風習の理解 — 「丙午(ひのえうま)」や「庚申(こうしん)」など、干支にまつわる伝統行事の意味がわかる



