浅草寺 おみくじ 第八十八番「凶」の意味と解説

浅草寺のおみくじ第八十八番は「凶」です。漢詩は「何をしても人と和合できず、悪いことが二重三重に重なる」という厳しい内容。周囲との不和が運を下げる原因になっている時期で、まずは人間関係の修復に心を向けることが大切です。


目次

漢詩(原文)

作事不和同
臨危更主凶
佳人生苦根
閑慮兩三重


漢詩の読み解き

一行目「作事不和同」は、何をしようとしても周りの人との息が合わないという状態です。仕事でも家庭でも、連携がうまくいかず、チームワークが崩れている。一人では解決できないことが多い中で、協力体制が整わないのは本当に苦しいことです。

二行目「臨危更主凶」は、困難に直面した時にさらに悪いことが起きるということ。ピンチの場面で助けが来ないどころか、追い打ちをかけるように新たな問題が発生する。一つの問題を解決する前に次の問題がやって来る、そんな連鎖に巻き込まれやすい時期です。

三行目「佳人生苦根」は、身近な大切な人が苦しみの原因に関わってくるという意味。パートナーや家族など、一番近い関係の中で問題が生じやすいです。それは相手が悪いというよりも、お互いのコミュニケーション不足や、溜まったストレスが原因であることが多いです。

四行目「閑慮兩三重」は、悩みが二重にも三重にも重なること。一つ解決してもまた次が来る、という疲弊する状況です。でもこの漢詩が「二三重」と数えているのは、無限ではないということ。重なりには終わりがあります。

この漢詩の核心は、「人との不和が問題の根本。身近な人との関係を見直し、誠実に向き合うこと。悩みの連鎖には必ず終わりがある」というメッセージです。

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総合的な意味

凶は浅草寺の7つの運勢の中で最も注意が必要な運勢です。浅草寺は凶の割合が約30%と多めなので、凶を引くこと自体は珍しくありません。

このおみくじのメッセージ:

人との不和がすべての不運の入り口。まず身近な人との関係を修復しよう。悩みは重なるが、永遠には続かない。信心と誠実さで乗り越えられる。

第八十八番は人間関係の問題に特化した凶です。裏を返せば、人との関係が改善されれば、他の問題も連鎖的に良くなっていく可能性があるということ。最初の一歩は、身近な人への態度を振り返ることです。

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各項目の解説

願望

叶いにくい

今の願い事は実現しにくい時期です。特に誰かの協力が必要な願い事ほど、うまく進みません。

願いを叶えるためには、まず人間関係の修復が先。周りとの関係が良好になれば、自然と願い事も前に進み始めます。遠回りに見えますが、これが一番の近道です。

病気

油断できない

体調面では注意が必要です。人間関係のストレスが体に出やすい時期で、不眠や頭痛、胃腸の不調など、心の疲れが体のサインとして現れることがあります。

体の不調を感じたら、まず休むこと。そしてストレスの元となっている人間関係について、できる範囲で環境を整えることも大切です。

※ おみくじは医学的な根拠に基づくものではありません。心配な方はお医者さんにご相談ください。

失物

出てこない

失くしたものは見つかりません。今は物を探すことにエネルギーを使うよりも、今あるものを大切にすることに意識を向けましょう。

不和が続く中で物を失くしやすい状態でもあります。大切なものは普段から決まった場所に置くようにして、紛失を防ぐ習慣をつけておくと安心です。

待ち人

来ない

待っている人は現れません。人との関係が噛み合わない時期なので、新しい出会いよりも既存の関係の修復に力を注ぐべき時です。

今は「待つ」よりも「整える」が先。自分の周りの人間関係が安定した時に、自然と必要な人が現れてきます。

新築・引越

やめた方がよい

引っ越しや新築は、この時期には向いていません。家族内の不和を抱えたまま新しい環境に移ると、問題を持ち越してしまいます。

まずは今の住まいで人間関係を整えることが優先。環境を変えることが問題解決になるとは限りません。

旅行

控えた方がよい

旅行は避けた方が無難です。旅先でのトラブルや同行者との意見の相違など、人間関係の問題が旅先でも発生しやすいです。

一人旅であっても、今の運勢では予想外のアクシデントが起きやすいので、出かけるのは運勢が回復してからにしましょう。

結婚・付き合い

うまくいきにくい

結婚や付き合いは、今は控えた方がいい時期です。「不和同」——息が合わない状態が漢詩の第一行目に書かれている通り、パートナーシップ全般に困難が伴います。

すでにパートナーがいる場合は、大きな決断を急がず、まずは日々の小さなコミュニケーションを丁寧にすること。「ありがとう」「ごめんね」の一言が、関係修復の大きな一歩になります。


まとめ

  1. 人との不和がすべての問題の根本。まずは身近な人との関係を見直すことが最優先
  2. 困難が二重三重に重なりやすい。でもその重なりには終わりがある
  3. 身近な人が苦しみの原因になりやすい時期。お互いのコミュニケーションを見直そう
  4. 誠実さで乗り越える。信じる心と感謝の気持ちが、不和を和合に変えていく

第八十八番の凶は、「人との関係」に問題の核心があることをはっきり教えてくれるおみくじです。逆に言えば、そこを改善すればすべてが好転し始める。まずは一番近くにいる人に、温かい言葉をかけることから始めてみてください。

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