浅草寺 おみくじ 第七十七番「凶」の意味と解説

浅草寺のおみくじ第七十七番は「凶」です。うまくいかないことが重なり、高い波に阻まれて前に進めない時期を詠んだ漢詩。ただし「自重して時を待て」と、過ごし方をはっきり示してくれている一枚です。


目次

漢詩(原文)

累滯未能鮮
求名莫遠圖
登舟波浪急
咫尺隔天衢


漢詩の読み解き

一行目「累滯未能鮮」は、うまくいかないことが次々と積み重なって、出口が見えない状態。滞りが続いて、どれだけもがいてもスッキリしない。そんな重苦しさを感じている人は、まさにこの詩が描いている通りです。

二行目「求名莫遠圖」は、「今は名を求めたり、大きな計画を立てたりしてはいけない」という明確な指示。この時期に野心的な目標を掲げると、状況がさらに悪化します。大きなことは後回しにして、身の丈に合ったことだけに取り組みましょう。

三行目「登舟波浪急」は、船に乗って出発しようとしたら波が荒くて進めないという情景。準備万端のつもりでも、環境が味方してくれない時期はあるもの。今がまさにそういうタイミングです。

四行目「咫尺隔天衢」は、目標がすぐ手の届きそうな距離にあるのに、天と地ほどの差で隔てられてしまうということ。あと少しのところで届かないもどかしさ。でもそれは実力の問題ではなく、タイミングの問題です。

この漢詩の核心は、「今は何をやっても滞りやすい時期。大きなことを求めず、自重して時を待つこと。タイミングさえ合えば、手の届く距離にあるものは必ず掴める」というメッセージです。

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総合的な意味

凶は浅草寺の7つの運勢の中で最も注意が必要な運勢です。浅草寺は凶の割合が約30%と多めなので、凶を引くこと自体は珍しくありません。

このおみくじのメッセージ:

うまくいかないことが重なる時期。大きな野望は封印して、目の前のことだけに集中すること。自重して時を待てば、すぐそこにある幸運に手が届く日が来る。

凶を引いて落ち込む気持ちはわかりますが、「咫尺」(すぐそば)に目標はあるのです。今は届かないだけ。波が引けば、あっという間に手に入る距離。それまでは焦らず、自分を消耗させない過ごし方を心がけましょう。

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各項目の解説

願望

今は叶いにくい

願い事は思い通りになりにくい時期です。手の届く距離にあるのに掴めないもどかしさを感じるかもしれませんが、それはタイミングの問題。あなたの力不足ではありません。

今は願い事のことを一旦忘れて、日常を丁寧に過ごすことに意識を向けましょう。波が収まれば、驚くほどあっさり叶うこともあります。

病気

油断できない

体調面は注意が必要です。「累滯」の時期は心身ともに疲れが溜まりやすく、免疫力も落ちがち。

無理をせず、体の声に耳を傾けてください。少しでもおかしいと感じたら早めに休む。この時期は予防と休養が何より大事です。

※ おみくじは医学的な根拠に基づくものではありません。心配な方はお医者さんにご相談ください。

失物

見つかりにくい

失くしたものはなかなか出てこない可能性が高いです。視界が曇っている時期なので、探すのにも余計に苦労します。

今は無理に探すよりも、気持ちを切り替えた方が建設的。時間が経ってからふと見つかることもあるので、完全に諦める必要はありませんが、執着しすぎないように。

待ち人

現れない

待っている人は今は来ない可能性が高いです。波が荒い時期は、人との縁もつながりにくい。

自分一人でも穏やかに過ごせる強さを持っておくと、後で人との関係もうまくいきます。待つのをやめて、自分の時間を充実させることに切り替えてみましょう。

新築・引越

今は見送るのが無難

住まいに関する大きな動きは控えた方がよいです。「波浪急」の時期に大きな買い物や契約をすると、想定外のトラブルに見舞われやすい。

計画があるなら、時期をずらすことを検討してみてください。急がなければならない事情がない限り、穏やかな時期を待つ方が安全です。

旅行

控えた方がよい

旅行は今の時期は避けた方が無難。移動中のトラブルや体調不良のリスクが高まっています。

もし行かなければならない場合は、近場にとどめ、スケジュールにはゆとりを持たせましょう。無理のない範囲で動くことが大切です。

結婚・付き合い

慎重にすべき時期

人間関係で大きな決断をするには向いていない時期です。相手との距離感を見誤りやすく、判断を急ぐと後悔につながることも。

今ある関係を壊す必要はありませんが、大きな一歩を踏み出すのは波が落ち着いてから。穏やかな日常を守ることに集中しましょう。静かに過ごす日々が、次の良い流れへの助走になります。


まとめ

  1. うまくいかないことが重なる停滞期。もがくほど消耗するので、無理に動かない
  2. 大きな野望は今は封印。身の丈に合ったことだけに取り組もう
  3. 目標はすぐそばにある。届かないのはタイミングの問題で、あなたの実力の問題ではない
  4. 「自重して時を待て」が最善策。波が収まれば、あっという間に状況は好転する

第七十七番の凶を引いたあなたは、荒波に揺られる船の中にいます。でも向こう岸は見えているのです。今は無理に漕がず、波が静まるのを待ちましょう。その日は必ず来ます。

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