明治神宮のおみくじ「大御心(おおみごころ)」の第14首は、テーマ「述懐(じゅっかい)」についての御歌(みうた)です。作者は昭憲皇太后。大御心には大吉や凶といった吉凶の判断はなく、和歌に込められたメッセージをそのまま受け取る形式のおみくじです。
目次
和歌(原文)
あやまたむことを思へばかりそめのことにも物はつつしまれつつ
読み: あやまたむ ことをおもへば かりそめの ことにもものは つつしまれつつ
作:昭憲皇太后
和歌の読み解き
現代語訳: 過ちを犯してしまうかもしれないと思えば、ちょっとしたことにも自然と慎重にならずにはいられない。
この和歌は、慎重さと注意深さの大切さを詠んだものです。
- 「あやまたむことを思へば」:過ちを犯してしまうかもしれないと考えると。失敗への自覚が出発点になっています。
- 「かりそめのことにも」:ほんの些細なことについても。小さなことも軽く見ないという姿勢です。
- 「物はつつしまれつつ」:自然と慎み深くならざるを得ない。「つつしまれ」は自発の表現で、意識せずとも慎重になるということです。
このおみくじのメッセージ
この歌は、「油断は大敵」ということを穏やかな言葉で伝えています。人は大きな判断には慎重になれても、日常の些細な場面ではつい気が緩んでしまいがちです。しかし、大きな失敗の多くは、小さな油断の積み重ねから生まれるものです。
「過ちを犯すかもしれない」という自覚を持つことは、臆病になることではありません。むしろ、その意識があるからこそ冷静で正確な判断ができるのです。些細なことにも注意を払い、心の手綱を緩めない姿勢が、大きな過ちを未然に防ぎます。
このおみくじを引いた方は、日頃の何気ない行動や判断を見直してみてください。小さなことだからと軽く扱っていることはないでしょうか。慎み深さを心がけることで、大事なところで間違えずに済むようになります。
まとめ
- 過ちを避けるためには、些細なことにも慎重であることが大切
- 大きな失敗は小さな油断の積み重ねから生まれる
- 心の手綱を緩めず、日常から注意深く行動することが防衛策となる
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